一般社団法人ペットインテリア協会
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ニュースリリース

<金巻とも子氏コラム>第1回 犬や猫との「伴暮らし」



PIAアドバイザーでもある一級建築士の金巻とも子さんに、人とペットの住空間についてのコラムを執筆いただくこととなりました。今回はその第1回目のコラムを掲載いたします。




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<第1回 犬や猫との「伴暮らし」>



今や家の中で飼うのが一般的となった犬や猫。
より身近で過ごす犬や猫の存在。
犬や猫は伴侶動物とも呼ばれ、ペットというより家族そのものです。
犬や猫と暮らすと、人の心と体の健康に良い影響をもたらすことが
科学的にも証明されていて、その幸せを実感している方も多いでしょう。

しかし、人と犬猫は違う種類の動物であり、当然、生理生態も違います。
人にとって快適な空間が、犬猫達にとってはどうなのか、
考えてみたことはありますか?

人と犬猫が生活空間を共有する「伴暮らし」です。

人が快適であるのと同時に、犬猫にも快適と感じて欲しいですね。
住まいの中は、犬猫にも安心できる居場所の確保をし、
その体に無理のない動きをさせてあげるべきです。

さらに、体の構造の違いから、人とは違う臭いや
化学物質に対する弱さもあるので、対応した快適な
空気環境を維持してあげる必要があります。

「犬猫がいるからしかたない」と、人が何かを我慢するような
事になるのも、豊かではないと思います。
特に、インテリアの美観と清掃などの手間についてです。

人と暮らす犬猫は人に対する要求を持ち、環境(生活)の
質の割合は、大半を人が占めていると言われています。

例えば、人が掃除に手間取ってイライラしていると、
犬猫も不安で落ち着きがなくなっていきます。
彼らの様子は、人の心の鏡のようです。

ですから、犬猫が幸せになるためには、
人は住まいに対して諦めてはいけないのです。

メンテナンスが楽である事は当然ですが、質の高い物を求め、
趣味を反映させられることは、豊かさにとって重要です。

犬や猫との「伴暮らし」において、
心身共に健康が向上するというのは、
お互いに満たされた豊かで快適な環境であってこそ発揮されます。

毎日家族が集い使うというインテリアには、
「伴暮らし」ならでは豊かさへの役割が大きいでしょう。

金巻とも子
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金巻先生のコラムは今後も継続して執筆いただく予定です。ペットがいらっしゃる方は暮らしのヒントに。そうでない方も人とペットの共生環境について考えるきっかけとなればと思います。