お知らせ
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ペットの災害対策 ~プロだからこそできる飼い主様へのご提案~

従来の「1週間分の水やフード、ペットシーツ、キャリーバッグ」を用意するだけの備蓄で、本当にペットの命を守ることはできますか?
たとえば、家族が仕事や学校で留守にしている間に地震が起きたら、パニックになったペットはどうなるでしょうか。 そこで、より実践的で、かつ普段の生活空間(インテリア)に馴染む「おしゃれで安全な」新しい災害対策について、NPO法人アナイス理事長の平井潤子先生に解説いただきました。
■ セミナー内容
セミナーのテーマは 「ペットの災害対策 ~プロだからこそできる飼い主様へのご提案~」 でした。 ペットのための災害対策を、「もしもの時」だけでなく「普段の暮らし」の中にどのように溶け込ませるかについて、室内環境の工夫(ハード面)と、避難方法や情報管理、避難所での仕組みづくり(ソフト面)の両方から解説いただきました。
■ ポイント
セミナーでは、言葉を話せないペットを守るため、飼い主が普段から備えておくべき具体的なアイデアが紹介されました。
● 留守番中の被災リスクに備える
災害は、家族が揃っている休日の昼間に起こるとは限りません。ペットだけで留守番している時に発災しても被害を最小限に抑えるため、まずは普段ペットが室内のどこにいるかを確認し、安全な居場所を作っておくことが大切です。


外出者の約28%が当日中に帰宅不可能に
2011年東日本大震災時、首都圏で515万人が帰宅困難者となりました。飼い主不在時にペットだけで身を守れる環境が必要です。

対策は「千差万別」
住環境や家族構成で対策は全く異なる高層マンションか木造一戸建てか、昼間か夜間かなど、ライフスタイルに合わせた個別具体的なプランニングが重要です。
● 室内に複数の「ペット用シェルター(隠れ家)」を用意する
お部屋が「ダサくなる」のを避けるため、インテリアに調和する工夫が求められます。家具に組み込まれたケージや、階段下のスペース、壁面のキャットウォークなどを活用し、室内に複数のペット用シェルターを用意することが推奨されます。




● 家電や電源の「普段使い」で停電に備える
停電から復旧した時に自動で再起動するエアコンや、離れていても室温がわかる見守りカメラの導入が有効です。これらを動かすためのポータブル電源(蓄電池)を、日常的に活用する習慣をつけましょう。
【電源と家電のIT対策】
停電・復旧後もペットの命を守る仕組み
● 多様な避難スタイルと専用アイテムの活用
在宅避難や車中避難だけでなく、避難所内でペットと過ごすためにポップアップテントを活用したり、隠れやすさや温度管理に配慮された高機能な避難用バッグ(リュックなど)を活用するなど、さまざまな避難方法に対応する準備が必要です。



● スマホアプリで情報や健康状態を管理
ペット飼い主向けアプリ「AniMap」を活用すれば、災害時に避難所の様子や動物病院の開院状況をリアルタイムで飼い主同士で共有できます。また、ワクチンの接種履歴や健康状態などの情報をアプリ内でまとめておくことで、避難所でのスムーズな受け入れや健康管理に役立ちます。


■ 分かったこと
・対策は「各家庭で違う」と理解する
住んでいる場所(高層マンションか木造一戸建てか)や家族構成、ペットの種類などによって、必要な対策は異なります。自分の家庭やライフスタイルに合った備えを見直す必要があります。


・「いつもの暮らし」の延長に災害対策がある
いざという時のための特別な備えではなく、普段からシェルターをインテリアとして活用したり、ポータブル電源を日常使いするなど、無理なく自然に続けられる対策が重要です。

・地域全体でペットを守る仕組み(スターターキット)の重要性
避難所でペットの受け入れ場所をスムーズに作るため、案内や掲示物、囲いなどの手順がセットになった「スターターキット」の導入が提案されました。この仕組みを使って、避難所運営側に負担をかけず、飼い主同士が協力して、ペット用スペースを設営できることが、地域の助け合いに繋がります。


専門家の知見を参考にしながら、ペットも人も安心して暮らせる安全な住環境や、いざという時のための仕組みづくりについて、ご家庭でぜひ話し合ってみてください。