お知らせ
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愛犬との旅が、災害に強くなる ~普段の生活と旅と防災のバリアフリー化~

近年、全国で地震・豪雨・台風などの自然災害が多発し、「ペットとどのように避難すればよいのか」という課題が大きく注目されるようになりました。しかし、災害時に必要な備えや行動は、ペットの性格や環境、生活習慣によって、一人ひとり、一頭一匹で大きく異なります。
そこでペットインテリア協会では、「第8回ペットインテリア展」にて、ペット同伴旅行およびペット防災の専門家である 藤野 宇一郎 氏(株式会社ぐらんぱう・Pet-RV株式会社 代表取締役社長、日本カーツーリズム推進協会 会長)をお招きし、“日常・旅・防災をつなぐ新しい防災の考え方”についてセミナーを行いました。
■ セミナー内容
セミナーのテーマは 「ペットツーリズムとペット防災 ~愛犬との旅が、災害に強くなる 普段の生活と旅と防災のバリアフリー化~」 でした。 ペット防災とは、決して「非常時のためだけの特別な準備」をすることではありません。普段の暮らし方や、お出かけ・旅行での経験を、そのまま災害への備えにつなげていくという考え方について解説いただきました。
【ペット防災について】
• 非常時のために、日常をデザインしておくこと。

• 災害時に「ペットの安全を守る行動」ができるよう、普段の生活習慣、しつけ、移動手段(車など)への慣れを整えておくこと。
• 事前準備、発災直後、避難生活、生活再建など、時間の経過とともにペットの負担や必要な対応(ニーズ)が変化することを理解し、通常の生活の中で準備を進めること。

■ ポイント
セミナーでは、避難時に役立つ行動や、日常からできる防災準備、車中泊の活用など、今日から始められる具体的なアクションが紹介されました。
● 自分のペットの性格や行動パターンを観察する
災害時、ペットのストレスや行動変化は個体差が大きいです。普段から「どんな時に吠えるか」「何が怖いのか」、またトイレや食事のタイミングを把握しておくことが防災に直結します。


● クレートやキャリーを「安心できる場所」にする
普段から家の中で、持ち出し可能なクレートやベッドを「安心できる居場所」として慣らしておくことが重要です。避難の際は、愛犬の匂いがついたタオルや毛布も一緒に準備しておきましょう。


●「呼び戻し」や「トイレ」のしつけをおこなう
災害発生時にペットがすぐに飼い主の元に戻ってくる「呼び戻し」は命を守るために重要です。また、避難所生活などを想定し、決められた方法(室内・屋外)でトイレができるようにしておくことも大切です。


● 車でのお出かけや旅行(車中泊)を経験させる
短時間のドライブから始め、日帰り、宿泊旅行へと車に慣れさせることで、車中避難への適応力が高まります。また、自宅の駐車場で試験的に車中泊を体験してみることは、災害時の行動シミュレーションとして非常に有効です。


● 旅行の持ち物をそのまま「防災グッズ」にする
ペットとの旅行で持っていく物(フード7日分以上、水、リード、クレート、トイレ用品など)は、そのまま災害時に必要なものになります。また、窓の目隠しや防寒に使えるバスタオルや毛布、多用途なロープなども車に積んでおくと便利です。


■ 分かったこと
• 「日常」の延長線上に防災がある
“非常時だけ”の準備では不十分です。防災と旅、そして日常は切り離されたものではなく、普段のちょっとした工夫や習慣づくりが、ペットの災害耐性を大きく高めます。

• 飼い主の理解がペットを守る
ペットの特性(性格・癖・生活リズム)を一番よく理解している飼い主だからこそ、災害時に適切な判断ができます。ペット一頭一匹のニーズに合わせた備えを、毎日の生活から始めていくことが大切です。

• 「旅行」が最高の防災訓練になる
ペットとの旅は、非日常の環境に慣れる機会となり、避難生活への適応力向上につながります。ペットと旅行に行く経験が、結果的に災害に強くなる第一歩です。

ペットインテリア展では、今後も「ペット防災」の視点を取り入れながら、ペットと飼い主様が共に安心して豊かに暮らせるライフスタイルを提案してまいります。